インタビュー取材映像の演出について

TVCMとの一番大きな違いは、出演者にシナリオや台本がないことです。

インタビューの始まりは、他愛のない雑談から入ります。相手にこちらの話のリズムに慣れてもらうためです。

そして本題としての質問は適確に短くし、あとは相手の話をひたすら聴くことに集中します。

自然なインタビューを引き出すことと同時にとても大切なのは、被写体として魅力的に撮ることです。撮られる方には個々その方が堂々と見える顔の向き、高さ、画面内の配置などが微妙に違います。それらは事前の会見時、もしくは撮影入室時に即時判断をします。

実際の現場では、「では撮ってゆきます」と言ってから撮影を開始するのではなく、入室や、椅子に座る前からカメラを回しています(それを可能にする事前の接見は必ず設定します)。できればヨリヒキ2カメ体制の同時撮影。アップショットは、ハンディで臨場感を。

インタビューノンフィクションは、テイクが基本的に一つですから、とてもスリリングなもの。その上で気持ちは集中していますが、インタビュアーとしての外見はリラックスしているように心がけています。

インタビューは「傾聴」と考えます。上手い質問をするというより、相手が話しやすいように尋ねること、必ずうなずくこと、言葉がつまったときの助け船を短く差し向けること。あまり自分のことは話しません。常に柔和な笑顔での対面をこころがけ、自然に発生した沈黙はそのまま受け入れます。

MY斉藤さん
明治安田生命 震災復興ビデオ アドバイザーの記録 塩釜・斉藤さん

MY渋佐さん2
明治安田生命 震災復興ビデオ アドバイザーの記録 南相馬・渋佐さん


MY松本さん
明治安田生命 震災復興ビデオ アドバイザーの記録 南相馬・松本さん

MY姉崎さん
明治安田生命 震災復興ビデオ アドバイザーの記録 気仙沼・姉崎さん