インタビュートーク型の場合、素人の方やモデルさんなどに、そのメッセージトークを事前に何度も練習してもらうのは禁物、と考えています。
決して上手く喋れることや上手い演技を求めているのではないのです。それよりも「相手に話して聞かせたい内容はなにか、よく理解してもらうこと」、その方が重要だと考えています。
私は、必ず撮影前に出演者に対して「上手く喋れる必要は一切ないし、下手でいい」「あなたの言葉で話した方がいい」「失敗していい」と語りかけます。
ほとんどのケースは監督が聴き役となりますが、私が話を引き出すというよりも、より素直に相手が話しやすい環境づくりを心がけます。とにかく被写体となる方が私に対してリラックスすることが大切です。その上で、より自然な表情を導き出せる演出というものを心がけています。
タレント、俳優の方々にも、伝えたいメッセージの意味を事前にお伝えする点では同じです。そして必ず、監督が直接聴き手として向かい合いたく思っています。
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